外壁塗装の錆止め塗料とは?その役割と選び方



外壁塗装において、特に金属部分の耐久性を向上させるために重要なのが「錆止め塗料」です。金属は酸素や水分と反応して錆が発生しやすいため、適切な錆止め処理を行うことで、美観の維持だけでなく、建物の寿命を延ばすことができます。


この記事では、外壁塗装で使用される錆止め塗料の役割や種類、選び方について詳しく解説します。


1. 錆止め塗料の役割


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錆止め塗料には以下のような重要な役割があります。


金属の腐食を防ぐ:錆の発生を抑え、建物の耐久性を向上させる。


下地との密着性を高める:上塗り塗料がしっかりと定着するようにする。


美観を維持する:錆による変色や劣化を防ぎ、外観をきれいに保つ。


特に、鉄部や金属製のフェンス、手すりなどは錆が発生しやすいため、しっかりと錆止め塗料を施すことが必要です。


2. 錆止め塗料の種類


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錆止め塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。


2-1. 油性(溶剤系)錆止め塗料


油性の錆止め塗料は、耐久性が高く、強力な防錆効果を持っています。


メリット


防錆効果が高い


耐候性が強く、屋外使用に適している


金属への密着力が高い


デメリット


乾燥に時間がかかる


揮発性有機化合物(VOC)が含まれるため、換気が必要


2-2. 水性錆止め塗料


環境に優しく、臭いが少ない水性タイプの錆止め塗料も増えています。


メリット


乾燥が早く、施工しやすい


臭いが少なく、室内や住宅密集地でも使いやすい


環境負荷が少ない


デメリット


防錆効果は油性に比べてやや劣る


施工環境によっては密着性に注意が必要


2-3. エポキシ系錆止め塗料


エポキシ系は、耐久性が特に高く、工場や橋梁などの大型構造物にも使用されることが多い塗料です。


メリット


非常に高い防錆性能


耐薬品性・耐水性に優れている


金属下地との密着力が強い


デメリット


価格が高め


取り扱いに専門的な知識が必要な場合がある


3. 錆止め塗料の選び方


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錆止め塗料を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。


3-1. 塗装する場所に適したものを選ぶ


屋外の金属部分 → 耐候性が高い油性タイプがおすすめ。


室内の金属部分 → 臭いが少なく乾燥が早い水性タイプが適している。


過酷な環境(工場・海岸近くなど) → エポキシ系の高耐久タイプが必要。


3-2. 上塗り塗料との相性を確認する


錆止め塗料を塗った後に上塗りを行うため、使用する塗料との相性を考慮しましょう。


油性塗料の上に水性塗料を塗ると密着性が悪くなる場合がある。


メーカーが推奨する組み合わせをチェックすると安心。


3-3. 施工のしやすさ


DIYで塗装する場合は、水性タイプのほうが扱いやすいことが多いです。プロの業者に依頼する場合は、最適な塗料を選んでもらうのも一つの手です。


4. 錆止め塗料の塗装手順


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実際に錆止め塗料を塗る際の基本的な手順を紹介します。


4-1. 下地処理


錆止め塗料を塗る前に、しっかりと下地処理を行うことが重要です。


ワイヤーブラシやサンドペーパーで錆を落とす。


油汚れやホコリを拭き取る。


必要に応じてシンナーなどで脱脂処理を行う。


4-2. 錆止め塗料の塗布


ハケやローラーを使い、薄く均一に塗る。


1回目の塗装が乾燥した後、2回目を塗るとより効果的。


4-3. 上塗り塗装


錆止め塗料が完全に乾いたら、仕上げ用の塗料を塗る。


耐久性を向上させるために、2回塗りを推奨。


5. まとめ


錆止め塗料は、金属部分の耐久性を向上させ、建物を長持ちさせるために欠かせない塗料です。


油性・水性・エポキシ系など、用途に応じた種類がある


適切な下地処理を行うことで、防錆効果を最大限に発揮できる


塗装環境や上塗り塗料との相性を考慮して選ぶことが重要


プロプラスホーム株式会社では、外壁塗装の際に適切な錆止め塗料を使用し、耐久性の高い塗装を提供しています。金属部分の塗装についてお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください!