水性塗料は雨に弱いの?外壁塗装で後悔しないための基礎知識

外壁塗装を検討していると、「水性塗料」と「油性塗料(溶剤系)」という言葉を目にすることがあります。


特に水性塗料については、


「水性ってことは、雨に弱いのでは?」


「すぐに流れ落ちたりしない?」


「やっぱり油性のほうが安心?」


といった不安や疑問を抱かれる方も少なくありません。


この記事では、**「水性塗料は本当に雨に弱いのか?」**という点にフォーカスしつつ、水性塗料と油性塗料の違い、メリット・デメリット、選び方のポイントまで徹底的に解説します。


1. 水性塗料とは?基本を理解しよう


Imagens de Tintas sem royalties | Depositphotos


水性塗料とは、水を溶剤として使用する塗料のことです。においが少なく、環境にも優しいため、近年では多くの現場で使用されています。


水性塗料の特徴

主成分:合成樹脂(アクリル・シリコン・フッ素など)+水


においが少ない


取り扱いがしやすい(保管・廃棄も簡単)


環境・人体への影響が少ない


2. 「水性塗料=雨に弱い」は誤解?


水性塗料と聞くと、「水で溶けるの?」「雨に濡れたら塗膜が落ちるのでは?」といった心配をされる方もいます。


しかし、これは施工前・乾燥前の話です。


実際は…

水性塗料は乾燥・硬化が完了すれば、雨に強く耐久性も十分です。


完全に乾燥した水性塗料の塗膜は、水や雨では溶けません。


✅【ポイント】

水性塗料が雨に弱いのは「塗装中〜乾燥まで」の間だけ。乾けば、油性塗料と同等の耐候性を発揮します。


3. 水性塗料のメリット


① 環境や健康への配慮


水を使うため、有機溶剤を含まずVOC(揮発性有機化合物)排出が少ない。住宅密集地や学校、病院近くでも安心して使えます。


② 臭いが少なくご近所にも配慮できる


油性塗料と比べてにおいが少なく、刺激が弱いので、住みながらの塗装や近隣とのトラブルを避けやすいです。


③ 施工性が良く、乾きも早い


近年の水性塗料は性能が向上し、塗りやすく、乾燥時間も短いので施工期間の短縮にもつながります。


4. 水性塗料のデメリット・注意点

① 気温や湿度の影響を受けやすい

気温が低かったり湿度が高いと、乾燥・硬化に時間がかかる場合があります。


② 施工中の雨に弱い

塗装直後に雨が降ると、塗膜が流れたり、仕上がりが悪くなる恐れがあります。

→そのため、信頼できる業者は天気予報を見ながら工程管理を徹底しています。


5. 水性塗料と油性塗料の違いをわかりやすく解説


水性塗料と油性塗料には、いくつかの明確な違いがあります。それぞれの特性を理解することで、塗料選びでの後悔を防ぐことができます。


● 主成分の違い


まず、最大の違いは使用している溶剤です。


  • 水性塗料は「水」を主な溶剤として使用しており、環境にやさしく、施工中のにおいも少ないのが特徴です。


  • 一方で、**油性塗料(溶剤系塗料)**は「シンナー」などの有機溶剤を使用しているため、においが強く、人体や周囲への影響も考慮が必要です。


● においと環境への影響


においに敏感な方や、住宅密集地での工事では、水性塗料のほうが断然おすすめです。臭気が少ないため、ご近所への配慮がしやすく、住みながらの塗装工事にも向いています。


油性塗料は施工時に独特な強いにおいが出るため、窓を開けられなかったり、近隣からクレームが出るリスクもゼロではありません。


● 価格とコスト面


価格面でも違いがあります。一般的に、水性塗料の方が若干リーズナブルな傾向があります。とはいえ、最近では高機能な水性塗料も多く、性能によっては価格が逆転することもあるため、一概に「水性=安い」とは言い切れません。


● 耐久性と性能の差は?


「水性塗料は雨に弱いから、油性の方がいいのでは?」と心配される方もいますが、それは過去の話です。


現在では、各塗料メーカーが技術を進化させており、水性塗料でも油性に匹敵する耐久性を持った商品が多数出ています。特にシリコン系・フッ素系・ラジカル制御型の水性塗料は、長期間にわたり美観と防水性を維持できます。


● 施工時の注意点


ただし、水性塗料には湿度や気温の影響を受けやすいという側面もあります。塗装直後に雨が降ると、乾ききっていない塗膜が流れてしまう可能性があるため、施工管理が非常に重要です。


一方、油性塗料は乾燥が比較的安定しており、多少の天候変化にも強い傾向があります。


✅【まとめ】

水性塗料と油性塗料は、それぞれにメリット・デメリットがありますが、現在の住宅用塗料においては、水性塗料であっても十分に高性能・高耐久です。


においや環境に配慮したい → 水性塗料


若干の悪天候リスクにも強くしたい → 油性塗料


長期的なコストパフォーマンス重視 → フッ素やラジカル制御型の水性塗料も視野に


最終的には、ご自宅の立地条件やライフスタイルに合わせて、プロの業者と相談しながら選ぶことが一番の近道です。


6. では、どんな場面で水性塗料が向いている?


塗装」の写真素材 | 18,051件の無料イラスト画像 | Adobe Stock


以下のようなケースでは水性塗料が特におすすめです:


ご近所へのにおいの配慮が必要な住宅


お子様や高齢者がいる家庭


節約しつつもしっかりした性能を求める方


学校・病院・保育施設など


7. 実際の選び方はどうする?


塗装工事の写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK


塗料の選定は「水性か油性か」だけでなく、**樹脂の種類(アクリル・シリコン・フッ素・ラジカルなど)**によっても大きく変わります。


たとえば…


👉 ウレタン系塗料:安価・耐久性はそこそこ

👉 シリコン系塗料:価格と耐久性のバランスが良い

👉 フッ素系塗料:高耐久で長期的にお得

👉 ラジカル制御型:コストと性能のバランスが最新


くわしくはこちらの記事で解説しています👇

🔗 【保存版】外壁塗装の塗料はどれを選べばいい?それぞれの特徴を徹底比較!


8. まとめ:水性塗料は雨に弱くない!安心して選べる時代へ



塗装」の写真素材 | 18,051件の無料イラスト画像 | Adobe Stock



水性塗料は「塗装中に雨が降るとNG」だが、乾けば雨にも十分強い。


油性塗料と比較しても、現在では性能差が小さく、むしろ環境面で水性が選ばれることも増加。


施工管理がしっかりしていれば、水性塗料でも長持ち・美しい外観を保てます。


🏠 外壁塗装についてもっと知りたい方へ

「塗料選びに迷っている…」「我が家に合う塗料は?」と感じている方は、プロの目線でアドバイスいたします。


📞 まずはお気軽にお問い合わせください!

▶ プロプラスホーム株式会社 お問い合わせフォーム

📍 藤沢市・湘南エリアでの塗装実績多数。安心・丁寧な対応を心がけています。