~その特徴・メリット・選び方まで徹底解説~
外壁塗装の際、塗料選びは「耐久性」「コスト」「機能性」に大きく関わる重要なポイントです。近年注目を集めているのが「無機塗料」です。
「無機ってなに?本当にいいの?」
「シリコンより高いけど、それだけの価値はあるの?」
そう感じている方のために、今回は無機塗料の基本知識から、メリット・デメリット、選ぶ際の注意点まで、分かりやすくご紹介します。
◆ 無機塗料とは?
まず、「無機」とは何を指すのでしょうか。
無機塗料とは、無機物(ガラスやセラミックなどの鉱物)を主成分とした塗料です。
一般的な塗料には「有機物(炭素を含む樹脂)」が多く使われていますが、無機塗料はそこに無機成分を組み合わせることで、高い耐久性や耐候性を実現しています。
● 無機物と有機物の違い
特性 無機物 有機物
主成分 セラミック・ガラス・鉱物 アクリル・ウレタン・シリコンなど
劣化しやすさ 劣化しにくい 紫外線・酸素で劣化しやすい
耐候性 非常に高い 樹脂の種類により差がある
つまり、無機塗料は「太陽光や雨風に強く、長く持つ塗料」というわけです。
◆ 無機塗料の代表的な特徴・メリット
1. 【超高耐久】15~25年の長寿命
無機塗料の最大の特徴はその「耐久性の高さ」です。
紫外線や熱に強く、変色・劣化しにくいため、15年~25年もの耐用年数を誇ります。これは、従来のアクリル系(5~7年)、ウレタン系(8~10年)、シリコン系(10~13年)と比べても圧倒的な長さです。
塗り替え回数が少なく済むので、生涯コストを抑えたい方にとって非常に有利です。
2. 【高い耐候性・防汚性】
無機塗料は、表面が非常に滑らかで親水性に優れており、雨が降ると汚れが自然に流れ落ちます(セルフクリーニング効果)。
そのため、カビ・苔・黒ずみ・雨だれ汚れが付きにくいのも特徴です。
外観を長く美しく保ちたい方には、特におすすめです。
3. 【耐火性が高く、安全性も◎】
無機成分であるセラミックやガラスは、非常に燃えにくい素材です。
そのため、耐火性にも優れ、万が一の火災時にも延焼を防ぐ一助になります。建物の安全性を高めたい方にも適しています。
4. 【藻やカビの発生を抑える】
無機塗料は、有機成分が少ないため、藻やカビの栄養源が少なく、菌が繁殖しにくいという性質があります。
湿気の多い地域、日陰が多い建物でも、美観が長持ちします。
◆ 無機塗料のデメリット・注意点
どんなに優れた塗料にも欠点はあります。無機塗料を検討する上で知っておきたい注意点も確認しておきましょう。
1. 【価格が高い】
最大のネックはやはり価格です。
シリコン系の塗料に比べて、1.3~1.5倍程度の費用がかかる場合もあります。
しかし、耐久年数が圧倒的に長いため、トータルコストではお得になるケースも少なくありません。
2. 【硬さゆえにひび割れに注意】
無機塗料は耐候性が高い反面、やや硬く柔軟性が少ないという性質があります。
そのため、下地が動いたり、地震などで建物が揺れた場合に、塗膜が追従できずひび割れを起こす可能性もあります。
これを防ぐために、適切な下地処理や弾性下塗り材との組み合わせが重要です。
3. 【施工が難しい=業者選びが重要】
無機塗料は性能が高い分、施工にも高度な技術が求められます。
国家資格「一級塗装技能士」や、実績豊富な専門業者に依頼しなければ、せっかくの無機塗料も本来の性能を発揮できません。
◆ 無機塗料はこんな方におすすめ
無機塗料は、以下のような方に特におすすめです。
「1回の塗装で長持ちさせたい」
「外観の美しさを長く保ちたい」
「カビ・汚れ・劣化が気になる」
「将来の塗装費を抑えたい」
価格だけで選ばず、「耐久性」「防汚性」「コストパフォーマンス」などをトータルで考えると、無機塗料は非常に優秀な選択肢といえます。
◆ 無機塗料と他の塗料の比較(早見表)
塗料の種類 耐用年数 汚れにくさ コスト 備考
アクリル系 約5~7年 低 ◎安い 現在はほとんど使われない
ウレタン系 約8~10年 普通 ○ 戸建てにもよく使用
シリコン系 約10~13年 ○ ○ バランス型で人気
フッ素系 約15~20年 ◎ △高い 公共建築にも使われる
無機塗料 約15~25年 ◎非常に強い △やや高額 最上級クラスの塗料
◆ プロプラスホーム株式会社では
当社プロプラスホーム株式会社では、外壁塗装の専門家として無機塗料の施工実績も豊富にございます。
「本当に必要な性能かどうか」「費用に見合うか」など、お客様のライフプランに合わせて最適な塗料を丁寧にご提案いたします。
国家資格「一級塗装技能士」や外壁診断士の資格をもつ職人が、
診断から施工・アフターまで責任をもって対応いたします。
◆ まとめ:無機塗料は“最上級クラス”の選択肢
無機塗料は、非常に優れた耐久性・防汚性・美観保持力を持つ、まさに“次世代型の塗料”です。
コストだけを見ると高額に感じるかもしれませんが、その分、メンテナンス回数や生涯コストは抑えられます。
塗装を「安く済ませたい」のか、「長持ちさせたい」のか――
目的に応じて、最適な選択をすることが大切です。
まずはお気軽に、無料診断やご相談をお試しください。